ウーバーで月収100万円?やりすぎ中国人とその方法

uber

皆さんはウーバー社が展開している「ウーバーイーツ」はご存じだろうか。

数年前まで無名に等しかったこのデリバリーサービスが、1年もしないうちに全国に広まったのはなぜだろうか。

答えは利用者獲得のために大金をばら撒いたからである。

利用した人は分かるかもしれないが、ウーバーイーツというサービスでは、初回利用時に数千円からのクーポンが貰える。つまり数千円の食事が初回だけタダ同然になるのだ。

こうあっては、「とりあえず一回だけ利用してみるか」と思うのがユーザーの心情。恐ろしい速度でアプリの浸透が行われた。

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ウーバー

さて今回の話は、ウーバーはウーバーでも本来の乗車サービスのほうの話である。ウーバーは元々個人ドライバーと利用者のマッチングを行うアプリで、いわばヒッチハイクがオンラインで出来るというサービスであった。

ヒッチハイクサービスのほうの宣伝手法も現在の「イーツ」と変わらず、初回利用や利用回数に応じたクーポン配布を行う、つまるところイーツと同じくばら撒きプロモーションだった。

そしてこの「クーポン」を使って月収百万円以上を稼ぐ人が過去に何人もいた。

ただし、それは大陸の話であって日本国内の話ではない。中国人が、中国大陸で荒稼ぎしていたという話である。

と言っても日本と中国でアプリの内容は同じだしプロモーションの方法は似てるので、その気になれば日本でもできた話である。

ではいかにしてそのようなことが可能だったのだろうか。

中国は地獄の戦場

大国の闇

ウーバーイーツがデリバリーサービスでは後発だったにも関わらず日本で覇権アプリになったのは記憶に新しい。しかしアプリ先進国の中国は2015年の時点ですら、既に多額のばら撒きをしても覇権アプリになれない状況にあった。

ウーバー(配車マッチングサービスのほう)は中国でもサービスを開始し、2015年ごろから「ばら撒きプロモーション」が行われた。しかしばら撒きプロモーションは中国が発祥地。すでにアリババ等が2015年より前にばら撒きプロモーションを行っていた。

結論から言うとこのウーバーの「個人配車サービス」は他の中国アプリ攻勢に耐え切れず最終的には中国から撤退してしまった。

中国では1回の利用に数千円ばら撒く程度では、誰ももう見向きしないほど、アプリプロモーションの現場では札束の殴り合いが展開されていた国なのである。

2015年にはすでに中国人はこのばら撒きプロモーションを利用するだけでなく、法律やサービス機能の穴を突いて利用したり、組織化して荒稼ぎする人が現れ、それは一種の職業になってしまった。彼らは今「羊毛党」と言われていて、活発に活動している。

羊毛党には大小さまざまおり、単純に初回無料や購入時クーポンを利用したり、制度の穴を突いてクーポンを量産させるだけの小遣い稼ぎの者もいるが、複数台のスマホやアカウントを確保して職業として行う者や、組織的に行う者もいる。

複数台のスマホやアカウントを利用するために、アカウントを販売する業者も流行った。専用末端やアカウントを配布して大規模に行う例や、その中には違法性の高い集団もある。

どうやって稼いだか

先ほどのウーバーの話に戻る。ウーバーは羊毛党やそれ未満の一般中国ユーザーにターゲットにされ食い物にされた。とても簡単に稼げたのである。アメリカ発のウーバーは、中国人を甘く見ていたのだ。

中国で行われていたウーバーのクーポンは「乗車回数に応じたキャッシュバック」であった。10回、15回、20回の乗車ごとにユーザーとドライバー双方にキャッシュバックが行われていた。

1日10回も乗る人はかなりのヘビーユーザーだろう。しかし中国では一般人でも1日10回はウーバーを利用する例があった。とは言え中国がタクシー文化だからという理由ではない。彼らは乗車回数を日常的に水増ししたのだ。

かつて一般ユーザーが小銭稼ぎで行っていた方法がこうだ。

まずユーザーはウーバーを呼ぶ。そして乗る。ただし本当の目的地にはいかず、その途中に目的地を設定しておいて「再乗車」するのだ。するとドライバーはノルマを1回増やせて、ユーザーは乗車回数を稼ぐことができた。こうしてキャッシュバックを促進させていた。

乗るだけでも稼げてしまった

問題はこれが一般的に行われていた点である。回数稼ぎをしたいドライバーと乗客をマッチングさせるサイトや組織、SNSグループ
もあり、果てはアカウントを販売する組織も現れ、ネットに広告を出した。

マッチングサービスを利用するためのマッチングサービスができるのは、なんとも皮肉だ。

組織化された架空乗車

一般ユーザーではなく、不正を前提として組織的に行った例がこうだ。

まずサイト運営グループがドライバーから依頼を受ける。するとグループスタッフがドライバーと確実にマッチングする至近距離を乗車地点に設定して注文をする。もちろんスタッフ本人は現地におらず、乗車することもない。その後ドライバーは空気を客席に載せてドライブし、目的地に到着するとサイト運営者に乗車料金と手数料を支払うのだ。しかしドライバーはウーバーから回数に応じた追加報酬を得られるため、ウーバー以外は「Win-Win」の関係となる。

もちろんだがレーティングもすべて星5にしてもらえる。

乗車しないで稼ぐ方法

ドライバーはそもそもクルマを使用せずウーバーができる。

まずドライバー登録は、運転免許証さえあれば、車両がなくてもドライバー登録ができてしまう。車両は適当に路上駐車しているクルマを撮影し、所有していることにすればそれで済んだ。ドライバーの成り手確保のため、ドライバー登録は本人確認以外、かなり簡素化されていたのだ。

そうしてスマートフォンだけもって電車やバスで移動し、報酬を得てしまうのだ。もちろん先に紹介したような組織のサービスを利用するので、実際に何も運ばなくても問題はない。

仮想位置機器を購入し、そもそも移動せずに稼ぐ集団もいた。

いくつもの乗客アカウントと運転手アカウントを購入し、仮想位置機器(GPS情報を偽装するソフトが入った専用スマホで、組織から購入できる)で衛星情報を騙し、移動していることにして、同時に5台~10台のクルマを運行していることにする「なんちゃってタクシー会社」も現れてしまった。

今でも月収数百万円も可能

アプリの数だけ不正があると思えるほど

これら不正で得る報酬は1人あたり最大160万円にもなった者もいたという。

そのせいでウーバーはなんと注文の40%が「回数稼ぎのための架空乗車」を占めてしまった、という現地報道もあったほど。対策が1日遅れるとアプリが死ぬというほど地獄の競争社会である中国で、ウーバーが長生きすることはなかった。

不正利用は一部ではなく、利用数の半分近くが不正行為で、しかも一般ユーザーも日常的に小遣い稼ぎの小技は使ってくるのも驚きである。

2021年の今となってはどうなっているかというと、ウーバーは無くなったがばら撒きプロモーションは健在で、むしろそのプロモーションの費用は2015年より高騰しているという。羊毛党と言われるクーポンで稼ぐユーザーや、それを組織化したりバックアップすることで稼ぐ集団は、今も中国で健在なのだ。

今できる方法を記載するのは、さすがに憚られるだろうから、今回は過去の例を取り上げた。

逆に言えば、中国のアプリを利用すれば、今でも簡単に稼げてしまう方法がある。ということでもある。

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筆者プロフィール

teatime

編集長 例のりす

決済を利用するすべての人へのメディア「UP College」の編集をしている人。なんでも興味を持ってしまい、広く浅くを通してしまって何かと手に負えなくなっている。

対象がインドア・アウトドア問わずなのでコロナ自粛生活だろうと解禁されようと相変わらず時間が足りていない。

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