Googleリスティング広告の動向から学ぶ! COVID-19が各業界にもたらした影響とは?

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はじめに

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の世界的な流行により、現在も緊急事態宣言が続いている日本。日常生活や働き方に容赦のない変革がもたらされる中、その影響は様々な業界に大きな影響をもたらしています。

そこで今回は、リスティング広告運用ツールを提供しているアメリカの企業「Word Stream」による、Googleでの検索を対象にしたインターネット広告と検索、コンバージョン(以下CV)に関する調査結果(調査時期:3月)をもとに、日本でも起きうるインターネット上の変化と対処法ををまとめていきたいと思います。

アメリカでの業界ごとの明暗①:プラスに働いている業界

まずは検索回数・検索エンジンでの表示回数・CV率・CV数などが増加した業界や分野をご紹介します。

ずらりと並べると、以下の通りです。

一通り目を通した限りだと、「まあそうだろうな」と納得のいく業界が多いのではないでしょうか。
②ヘルスケア・医療業界や③のビジネスサポートに関する業界、⑥のオンデマンド配信サービスなどは、想像しやすいですね。外出自粛や感染予防などの観点から、これらの業界が日本でも同様の注目を集めているであろうことは、想像に難くありません。
では、④の金融業界や⑤の美容・トイレタリー業界はどうでしょう。前者については、アメリカではこの異常事態を乗り切るための資金繰りについて、経験豊富なアドバイザーを求めて検索を欠ける経営者が急増しているようです。
また、美容・トイレタリー業界については、日本と同じく消毒液や石鹸などの衛生用品に関する検索数が増えたため、このような結果を得ているのでしょう。日本でも、マスクの他トイレットペーパーや消毒液の買占めが起きていますから、似たような状況といえます。

一方で、①と⑦については、アメリカの生活文化による影響が大きく出ている結果といえます。アメリカでは寄付やボランティア活動などが盛んに行われていることで有名ですが、それは寄付による税制優遇制度の浸透率の高さやキリスト教文化によるところが大きく、日本でも同じような変化が見られるかといわれると微妙なところです。
また、贈答品に関しては、特にグリーティングカードの検索数が増えている辺りがアメリカらしいですね。直接会えない分、カードやプレゼントでコミュニケーションを取って人間関係を良好に保とうと考える人が多いのだとか。対して日本では、普段ギフトとして取り扱われている品が「コロナ禍で在庫が余りすぎて特価で販売」というパターンが多く見受けられます。
これらの業界で想定できる問題は、Webサイトへのアクセス過多によるサーバーダウンや在庫買い占めによる品切れ、通常とは異なる問い合わせや発注による混乱が挙げられます。
サーバーの強化などは難しいかもしれませんが、商品購入を抽選制にしたり予約制にしたりといった対処が取れれば、お客さんの不満や機会損失が減るのではないでしょうか。

アメリカでの業界ごとの明暗②:マイナスに働いている業界

続いて、検索回数・検索エンジンでの表示回数・CV率・CV数などが減少した業界をご紹介します。

こちらについても、概ね予想通りという印象です。①旅行・観光業界、②飲食業界、③ライブエンターテイメント事業関係、④セミナーなどのカンファレンスに関する業界、⑤スポーツ・フィットネス業界といった、家から出る必要のある娯楽産業や他人と狭い空間で長い時間一緒に過ごす可能性の高いサービスは、軒並みCV率が低下しているようです。
これらの業界については、日本でも大きな影響が出ています。旅行業界では新型コロナウイルス感染症の収束後を見据えた旅行プランの販売、飲食業界ではテイクアウトや配達サービスへの切り替えなど、それぞれできる限りの対応をしているものの、インターネット上にまでは手が回らないというのが現状だと思います。

一方で、⑥建築・建設業界、⑦製造業界については、テレワークというわけにはいかない業界です。建設業界については、日本でもすでに主要ゼネコンの現場閉所が相次いでおり、現場職員の雇用や賃金に対する不安が広がっています。
ですが、これらの業界に対する支援制度が全くないわけではありません。建設工事のマッチングプラットフォームを運営しているユニオンテック(東京都新宿区)は、建設業界が使える制度・窓口を整理して公開。また、株式会社助太刀(東京都渋谷区)は、建設業向けの自社サービスを無料で提供するなど、支援の輪が広がっています。
そして製造業界については、日本でも特に厳しく複雑な状況下に置かれています。製造といっても様々な種類がある中で、受注が殺到するところもあれば必需品の製造に切り替えるところ、ぱたりと依頼が止まってしまったところまで、それぞれが違う問題に直面しているのが現状です。何より「集団感染するかもしれない」という緊張感と恐怖感の中で仕事をしなければならないというのは、精神的な負担も大きいはず。
この状況下でWebサイトをどうこうすることは難しいかもしれませんが、工芸品などBtoCの製造業であればオンラインショップの運用が光明となり得ます。「Googleマイビジネス」であればシンプルなランディングページを作成することもできるので、活用するのも一つの手です。

オンラインでできる対処法とは?

さて、このような混乱状態の中で、インターネットを介した対策にはどのようなものがあるのでしょうか?
「Word Stream」が発行している”The Small Business Guide to COVID-19”には、オンラインでできる対処法として以下のようなことが挙げられています。

①、②、③に関しては、多少PCを触った経験のある人であれば、そう悩まずに対応できる範囲だと思います。利用可能な無料ツールは以下の通りです。

①:Googleマイビジネス「無料ウェブサイト作成ツール」ほか、いくつかの無料作成ツールあり。

②:Googleマイビジネス「Googleで顧客エンゲージメントを促進」

③:Facebook、Twitter
Facebookアカウント開設
個人:https://www.facebook.com/help/570785306433644?helpref=hc_global_nav
法人:https://www.facebook.com/business/help/1710077379203657?id=180505742745347
※Facebookのビジネスアカウント(ビジネスマネージャー)は、個人アカウントがなければ作成できません。
Twitterアカウント開設:https://help.twitter.com/ja/create-twitter-account
Twitterのビジネス活用方法:https://business.twitter.com/ja/basics.html

この中でもっともお手軽なのは、②と③です。基本的に無料で利用できるうえ、多くの人が取り組んでいることなので、始めるにあたってのハードルがもっとも低いといえます。④、⑤に関しては専門性が高く、また一部有料なためすぐにどうにかすることはできないかもしれませんが、余裕があれば対策を取っておくと良いですね。

おわりに

今回は、COVID-19がインターネットの検索エンジンにもたらした変化の考察と、今できるインターネットの活用・対策方法について見てきました。
気にする余裕がない、それどころじゃないという企業も大変多いと思います。ですが、一定数の人が家にこもっている中で、真っ先に触れる情報源はテレビがインターネットです。
まずはできるところから、少しずつインターネットの力を借りてみてはいかがでしょうか?

筆者プロフィール

teatime

広報担当 無糖ティータイム

入社2年目に突入。現在はコラム「UP College」を中心にWebサイトのライティング、オフラインでの配布物作成などを行っている。趣味は旅行で、アジア圏ではタイ・ベトナム・台湾を訪問済み。コロナが収束した暁には、キャラバン隊へ参加してシルクロードを横断する予定。

最近の出来事:オンラインお茶会を友達と組みすぎて、むしろ通常時よりも予定が詰まっている今日この頃。日程調整や場所決めのハードルが下がったので、いつもならなかなか会えない人にも会えるのが楽しくて仕方ないです。