BNPLを知ろう! クレジットカードとの違いやメリット/デメリットをご紹介!

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はじめに

BNPLとは、”Buy Now, Pay Later”の略。そのまま「今買って後で払う」後払いを指します。ECを中心に利用されており、欧米を中心に世界各国で最盛期を迎えつつある、新しい支払い方法です。

「何言ってるの?『後払い』ならもうあるでしょ」

と思ったあなた。ぜひ、この記事を読んでいってください。
BNPLとかっこよく言っているものの、クレジットカードやコンビニ後払いなどと何が違うの?同じなの?
という点を、解説していきます。
BNPLのメリット/デメリットと、日本におけるBNPL広がりの現状、展望について、一緒に学んでいきましょう!

1.BNPLと従来の後払いとの違い

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まずは、BNPLと従来あった後払いとがどのように違うのか、2つのポイントに分けて紐解いていきましょう。

a.分割払いに手数料が生じない

最も大きな特徴といえるのが、これです。クレジットカードを利用する際、3回以上の分割払いを選択すれば、必ず手数料が生じますよね。2021年現在、主なクレジットカード会社の最大手数料率は、およそ14~15%が相場です。
 手数料、といえば聞こえはいいですが、要は金利がかかっているわけです。これが、クレジットカード会社にとっての利益にも繋がっています。

「金利が嫌なら一括払いを選べばいいんじゃない?」という話だと思う方も多いかもしれませんが、金利がなくて分割払いできるなら、より買い物の幅が広がると思いませんか?

実際、2020年7月にアメリカのBNPL利用者1,862人を対象に行われた調査によると、「BNPLを利用する理由」第1位に「クレジットカードの金利・手数料を払いたくない」が挙げられています。
手数料0円こそが、BNPL最大の強みというわけです。

例えば、日本でも徐々に浸透してきている「PayPal」では、2020年から「Pay inl 4」というサービスをスタート。文字通り、手数料なしで4回払いができます。スウェーデン発の「Klarna」は、BNPLの先駆けともいえる存在。同じく4回払いが可能で、もちろん手数料はかかりません。日本初の後払いサービス「Paidy後払い」の場合は、3回払いが可能です。

b.与信審査がない

BNPLが人気なもうひとつの理由が、手軽に始められることです。
通常、クレジットカードを発行する際には、名前や住所などの基本情報に加えて身分証明書や勤務先、年収などを提供する必要があります。この面倒くささの理由は、クレジットカード会社が申込者に支払い能力があるのか、事前んに審査しているからですよね。しかし、BNPLはここが簡便化されています。

例えば、先ほども出た「Klarna」であれば、ECサイトで利用者がメールアドレスと郵便番号を入力すればOK。後日請求書が届きます。クレジットカードや銀行口座の情報を、提供する必要がありません。

こう聞くと、「支払い能力のない消費者が購入したら、結局支払いが滞ってしまうのでは?」と思うかもしれませんが、Klarnaの債務不履行率は1%未満。これは、審査がない分だけ最初の限度額が少なく設定されており、毎回の支払いをきちんとこなすたびに上限が増えていく、という仕組みになっていることが、関係しているようです。

それなりの額の商品をBNPLで購入する消費者は、すでにある程度の支払い能力を自分自身で証明してきた実績があるため、次の利用でも支払いを滞らせることがあまりないのでしょう。

2.加盟店舗側のメリット

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さて、消費者にとっては非常に利便性の高いBNPLですが、店舗側にとってはどうでしょうか?実は、BNPLでは消費者から手数料を取らない分、店舗から手数料を取っています。
 1回あたりの売上額が減っても、なお加盟店が導入を検討するに至るメリットとはなんなのか、2つに分けて見ていきましょう。

a.新規顧客層の開拓と離脱防止

まずは言わずもがな、新規層の開拓です。大方予想がついているとは思いますが、改めて説明していきます。
 BNPLは、手数料なしでの分割払いを手軽にできるのが特徴。つまり、「手数料を払いたくない」「一括払いをするほどの余裕はない」「でも商品は欲しい」という層が、これまで買えなかったものを買えるようになるわけです。

「金利が嫌なら一括払いを選べばいいんじゃない?」という話だと思う方も多いかもしれませんが、金利がなくて分割払いできるなら、より買い物の幅が広がると思いませんか?

では、BNPLは実際どのくらいの価格帯で利用されているのでしょうか。これは、欧米諸国とASEANとで大きく違っています。欧米諸国が高額商品中心であるのに対し、ASEANは少額商品が中心。これは、すでにクレジットカードがある程度普及しているか否かが、大きく関わっていそうですね。
クレジットカードでの高額商品購入に課題があった欧米諸国に対して、クレジットカードの審査通過に課題があるASEANでは、同じBNPLでも利用者のニーズが異なります。

日本は既にクレジットカードがかなり普及していますから、価格帯や購入者のニーズは欧米諸国と同じだと予測できます。
 BNPLの導入によって、今まで商品の購入を諦めていた消費者を取り込むことができるのは、加盟店にとって大きなメリットとなります。

b.ECサイトに最適化された支払い方法である

2つ目のメリットは、BNPLの主戦場であるECサイトにおけるものです。
既にクレジットカードを登録済みのリピーターならいざ知らず、新規顧客が商品購入を行う際は、まず始めに支払情報の登録が必要でした。しかし、BNPLの利用では、既にお話しした通り入力するべき情報が非常に少なくなっています。

 従来のECサイトにおける支払いの課題のひとつが、「情報入力時の離脱」でした。銀行振込は住所だけあれば使えますが、手数料がかかります。かといって、口座番号やクレジットカード番号をすべて覚えている人なんて、そうそういません。
しかし、BNPLなら電話番号・郵便番号やメールアドレスなど、その場で簡単に入力できる情報のみで利用できるため、離脱を防止することができます。

3.日本でBNPLは広がるのか?

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日本のBNPLで代表的なのは、Paidyが提供している「Paidy後払い」があります。しかし、欧米のように爆発的な普及が実現できているかというと、残念ながらそうではありません。
 日本でのBNPL利用にはどのような課題があるのか、順に考察していきます。

a.日本では「クレジットカード一括払い」が当たり前

「1.BNPLと従来の後払いとの違い」で紹介した通り、アメリカではクレジットカード分割払いによる手数料負担が、消費者の大きな課題でした。
しかし日本の場合、クレジットカードでの支払いは一括であることがほとんどです。分割払いを推奨するどころか、店舗によっては一括払いしか受け付けていないところもあるくらいです。

「そもそも「手数料を払いたくない・減らしたい」という課題自体が、日本の消費者に適用されない可能性が高いのです。

b.古くからある日本のECサイトが採用するかは微妙

日本でのBNPL浸透のボトルネックには、別の課題も存在します。
 現在、日本で最も利用されている総合ECサイトは「楽天」「Amazon」「Yahoo! ショッピング」です。このうち「Amazon」はPaidyあと払いを利用することも可能ですが、「楽天」と「Yahoo! ショッピング」には、それぞれ運営会社と提携しているクレジットカード(楽天カード・Yahoo! カード)やスマホ決済(楽天ペイ・PayPay)が存在しています。

 楽天カードはすべてのクレジットカードの中でも非常に人気が高く、PayPayは日本のスマホ決済でシェアNo.1を占めています。
そこへ、BNPLが参入していくことは、なかなかハードルが高いのではないでしょうか。

さあ、強力なボトルネックが2つ見えてきましたね。「これじゃBNPLは普及しないんじゃない?」と、ちょっとマイナスな気持ちになってきているかもしれません。
 筆者も「いやいや、日本では必ずBNPLが流行る!」と断言することはできません。しかし、ミレニアル世代とZ世代のちょうど真ん中にあたるイチ若者として、最後にBNPLの展望を考えてみたいと思います。

c.ミレニアル/Z世代(10代後半~30代)のニーズと利用の可能性

現在、日本の20代の平均年収は、330万円です。手取りの平均は、大体15万~20万ほど。そこへ、家賃・光熱費・食費や奨学金返済など固定費が加われば、大体自由に使えるお金は5~10万ほど。貯金することも考えると、さまざまな補助を加味して多く見積もっても、大体3~8万くらいが相場です。

 でも、欲しいんですよね、高額商品。車や家とかの100万越えのやつではなく、電子機器とかこだわりの逸品とか、5万~15万くらいの相場のものが。
 「経済的に保守」とか「ミニマリスト」とか言われる世代ですが、安かろう悪かろうで構わないと思っているわけでもありません。良いと思ったものは買いますし、高機能なものや高品質なものだって欲しいです。
ただ、勉強にそれなりの投資をしたり、結婚を考えている人はその資金をためていたり、それぞれの事情を考えると、10万くらいの商品を一括でポンと買える人って、そう多くはありません。

これらの願望を「背伸びしすぎ」と思うでしょうか?「価格設定はターゲット層に合わせているんだから、買えないなら買えるようになるまで我慢しろ」と考える方もいるかもしれません。それを否定はしませんが、財布が許すなら高機能高品質のちょっといいやつを導入してさっさとQOLを上げたい、というのが正直なところです。
 BNPLは、そういった若い世代のニーズを満たしてくれるのではないか? と筆者は考えます。

また、これは筆者の完全なる想像ですが、この世代は「手数料率のかからない分割」に対して、それほど抵抗感がないのでは? と思います。というのも、サブスクリプションサービスが浸透しているからです。「月あたり少額支払いをし続けて欲しい物やサービスを使う」感覚が当たり前になりつつある状況は、新しい分割払いのシステムと親和性が高いのではないでしょうか。

車や住宅のローンのような一世一代の買い物ではなく、生活レベルをちょっとだけ上げてくれる「良いもの」をBNPLで導入する。総支払額が一括と変わらないなら、そちらを選ぶ人も結構いそうだな、と思いませんか?
 BNPLと日本のミレニアル/Z世代の相性も、そう悪くはない。筆者は、そのように考えています。

おわりに

欧米を中心に急速な発達を見せているBNPL。コロナ禍でECサイトの利用が急増した今、更なる利便性向上の一手となりそうなサービスですが、日本での発展はまだまだ未知数です。今後の動向に注目しつつ、活用していきたいですね。

UPCで取り扱っている「後払い」↓

参考資料

株式会社日本総合研究所“拡大するBuy Now, Pay Later(BNPL)市場の動向と今後の展望” 閲覧日:2021年6月25日

Insider Intelligence“Buy Now Pay Later Report: Market trends in the ecommerce financing, consumer credit, and BNPL industry” 閲覧日:2021年6月25日

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筆者プロフィール

teatime

広報担当 無糖ティータイム

入社3年目がもう目前。現在はコラム「UP College」を中心にWebサイトのライティング、オフラインでの配布物作成などを行っている。趣味は旅行で、アジア圏ではタイ・ベトナム・台湾を訪問済み。コロナが収束した暁には、キャラバン隊へ参加してシルクロードを横断する予定。

最近の出来事:ハーブを育て始めました。バジル、レモンバジル、ミント、ローズマリー……梅雨の時期にローズマリーはやめたほうが良かったかもしれないと思いつつ、楽しくやってます。